いま誓おう、私はソープの守神になると
地域:鹿児島県 /稿者名:コバルトブルーの凱旋 /満足度:100点
都会の歪な人間模様に嫌気が差していた、かつての東京在住者の私。海外へ飛び出したいという思いは現実に変わり、1年間ほど放浪していた。
東南アジアや南米など各地を巡っていたが、非先進国の人は意外と人当たりが良い。ローカル飯を食らい、郊外で簡易テントを張り、安い店で飲みを楽しむ。結果として長年のストレスは解消され、蓄積されたマイナスオーラは完全に弾け散った。
大家には家賃をあらかじめまとめて払っていたのだが、期限も来るために帰国を決意した。相変わらず都心を行き交う人々の目は、覇気のない魚のよう。多摩の1Kアパートに戻り、東日本にしか居なかったことを思い出し、思い切って九州へ引っ越すことにした。
以前はPCを使うデスクワークだったが、社内に閉じこもっての仕事はどこか窮屈なので、方向転換してトラックの運転手になった。人手不足が激しく、日々の労働には感謝されることも多い。しかし心の空洞は満たせないため、常に曇のち雨のような心情で毎日が消化されていく。
日帰りが多い仕事だが、たまにアパートへ帰れない長時間労働もあった。なお、帰宅不可の日は銭湯ではなく、日帰り温泉を選ぶことが多い。
施設に入ると男湯・女湯で別々なものの、若い女性の姿を見ることも多々ある。40代後半の私は、もう相手にしてくれる女性も居なかろうと思う反面、職場の同僚は「先輩なんて、60過ぎて風俗に行っているぞ」と言う。
まさか!?と思い荷待ちで数時間待機している折、ネットを調べると本当に爺の客でも通う者が居るのを見つける。
仕事を上がる際に64歳のベテランに伺いを立てたところ「海外を渡り歩いてきたようだが、お前さんはまだ日本の真の魅力に気づいていない」と叱咤激励を受けた。
好奇心は旺盛なので早速風俗調査をし、最後まで可能なソープで遊ぶことに決定した。爺さんからついていってやろうかと言われたが、海外で1人放浪ができるほどなので私には必要がない。大雑把なO型につき、悩んでも仕方ないと店もすぐに決まった。
「初陣じゃあ!」と意気込み入ったのは創業から50年余の老舗、つまり当たりだった。私よりふた回り下の23歳のHちゃんは、身長156cmで胸は推定Fカップと見た。
「おじさんで誠に申し訳ない……」といきなり謝罪から入ると、彼女は笑みを浮かべた。「いえ、お客さんはイケオジです」と言われる。
なんじゃそりゃ!?と首を傾げながらHちゃんにルームまで案内される。部屋に入ったあと、簡易ベッドに腰を掛け若干のトーク。
「ソープはどれくらい行ったことがあるの?」と聞かれ「いや、実は初めてでね」と返すとやはり驚かれた。3分間くらいのエロなし会話は早々に彼女が切り上げ、リードしてもらうことに。
初めての洗体をマットで受けた私は、Hちゃんの身体が輝きを放つジュエリーのように見えた。するりとマットを裸体で移動し、罪なボディに塗られたローションによって私の身体も前後左右に行き交う。
「人魚姫みたいだ……」と感動を伝えると「真面目な表情で勃起しているのは何(笑)」とツッコミを受けた。
彼女が基本的に上へ乗っているのだが、たわわなバストが眩しすぎる。マーメイドのようなHちゃんを見習い、私も飛び魚になった感情で下から乳首へと吸い付いた。
「はふん!!」
物凄い喘ぎ声だが、いわゆる演技なのだろう。しかし……私のポパイのような腕を取り、自分のバストへ当て、揉みしだき始めた。
もしや好き者なのだろうか?興味を引く仕草を受け夢中になっていると、彼女は私の愚息をしゃぶり出す。プロだから上手いのは想定内だったが、想定外というほどのテクニックで「今までの誰よりも気持ちいい」と本音を吐露した。
しかし口淫だけで果てるわけにはいかない、私が体験しているのはヘルスではない、ソープなのだと顔を上げる。
すると空気を読んだ彼女は私の愚息にゴムをつけ、騎乗位になってくれた。あうんの呼吸で心は癒され、魂が浄化していくような楽園の心地よさ。他の体位をするまでもなく果てたが、点数をつけるなら100点満点だろう。
帰路に着いたあと、また運送の日々を繰り返す。続いて休憩中、私は彼女が在籍するホームページでプロフィールを見てみた。(先に見ろという話だが……)
よく見てみると海外のお話が好きと書いてあった。次に行く目的もまた出来たのだと感じた私は、恐らくリピーターになるだろう。
だが、人生の楽しみを見出だせた私は決意する。此処、鹿児島で誓おう、私は結婚よりも生涯をソープランドに捧げる、と。